飲食店を開業する際に初期コストを抑える方法として、居抜き店舗を活用する方法があります。居抜き店舗とは以前その場所で営業した店舗が残していった厨房機器などの大型設備や椅子やテーブルなどの備品類、内装までもそのままの状態で引き継いで使用することが可能な物件です。新しく設備類をそろえる必要がなく初期投資を抑えられますが、注意しなければいけない点もあります。

それは、どんなに良い条件の物件であっても以前の店は営業をやめてしまっている、という事実です。店がつぶれるのは色々な理由がありますが、大きな理由の一つに立地が不適合だったというものがあります。どんなに良いサービスを提供していても客層と提供する商品がミスマッチであれば経営は失敗してしまいます。今回はそんな失敗を避けるための居抜き店舗の立地調査について解説します。 居ぬき店舗を選定する際には立地は重要な条件です。地下や2階以上などの1階以外にある店舗は、集客に不利な面があるため家賃は安くなっています。客の入れ替わりが多い店舗を想定している場合、1階以外の物件はマイナスポイントになります。想定する客の回転率と家賃水準を比較して検討してください。

近くにある施設もチェックポイントです。学校が近くにある場合、学生向けの低価格の店に向いている物件です。オフィス街ならば居酒屋や小料理屋などの高年齢向けの業態の出店に向いています。客の年齢や職業などを想定して物件選びの参考にしてください。